虫暮れ

自然のなかで楽しいコトみーつけた。

アキアカネ

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アキアカネの雌雄が連結していました。

上が雄で下が雌。雌は腹部が淡褐色の個体と、赤くなる個体がいます。

写真の雌は後者のようです。

 

産卵は水田や池沼、湿地などで行われます。

秋遅くまでみられる数少ない昆虫。

撮影後、飛んでいってしまいました。

 

 

 

 

サクラの狂い咲き

ソメイヨシノが咲いていました。


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サクラの葉芽や花芽は、夏の間には既に完成しています。

狂い咲きは、台風などで葉が早期に落葉し、その後も気温の高い状態が続くことで、芽が成長して起こります。

 

通常、サクラの開花は以下のようなメカニズムで起こります。

 

  1. 成長を抑制する植物ホルモンが葉で作られる
  2. このホルモンが芽に送られて、春先まで成長しなくなる
  3. 冬の間にこのホルモンが減少し、休眠が解除される
  4. 同時に成長を促す植物ホルモンであるジベレリンなどの量が増加する
  5. 気温上昇に伴い、芽が成長して開花

 

という流れです。

しかし、狂い咲きの場合は、落葉の影響で「1.成長を抑制するホルモン」が生成されず、開花してしまうという事になります。

 

ただ、狂い咲きも全体ではなく、一部の枝のみで起こるのは何故なのか、よく分かりません。

同じ株であれば、どの枝もおおよそ同じように落葉していますし、もっと全体的に狂い咲きしそうな気もしますが。。

ちなみに、秋に咲いてしまった枝は、翌年の春は開花しません。

 

開花のメカニズム、実は複雑なことをサクラはやっているんですねぇ。

 

 

 

 

 

セスジスズメの幼虫など


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道端で見つけたセスジスズメの幼虫。

ヒメツルソバを食べていました。

こんな植物も食べるんですね。

 

今が見頃のヒガンバナ

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田んぼは稲刈りを終えて、すっきりしていました。

畦を歩くと、コバネイナゴたちが跳び跳ねます。

 

白色のヒガンバナも綺麗ですね。
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ボタン属の果実

沢沿いの樹林で見つけました。

ボタン属の果実です。

ヤマシャクヤクかベニバナヤマシャクヤクのどちらかだと思うのですが、花をみないとなんとも分かりません。

 

紺色は種子、赤色は疑似種子です。

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赤色の疑似種子は種子ではなく、本当の種子(紺色)を目立たせるためだけにある引き立て役です。

このように目立たせる理由は、動物に気がついてもらうため。

種子を食べてもらい、種子散布をしてもらおうという植物の作戦に、動物はまんまと引っ掛かってしまいます。

赤色は鳥に最も気付かれやすい色で、日本では果実の約半数が赤色だと言われています。

 

種子散布に関する書籍は、この本がオススメです。

花からたねへ―種子散布を科学する

花からたねへ―種子散布を科学する

 

 

表紙をベニバナヤマシャクヤクが飾っています。

この本を初めて読んだとき、まだシャクヤクの果実を見たことがなくて、こんな綺麗な果実があるんだ!と感動したのを覚えています。

いつか見つけたい憧れの果実だったので、数年前に初めて見たときは感激しました。

 

ちなみに、花はまだ見たことないんです。

5月頃に再訪したら、見られるかな。