沢沿いの樹林で見つけました。
ボタン属の果実です。
ヤマシャクヤクかベニバナヤマシャクヤクのどちらかだと思うのですが、花をみないとなんとも分かりません。
紺色は種子、赤色は疑似種子です。
赤色の疑似種子は種子ではなく、本当の種子(紺色)を目立たせるためだけにある引き立て役です。
このように目立たせる理由は、動物に気がついてもらうため。
種子を食べてもらい、種子散布をしてもらおうという植物の作戦に、動物はまんまと引っ掛かってしまいます。
赤色は鳥に最も気付かれやすい色で、日本では果実の約半数が赤色だと言われています。
種子散布に関する書籍は、この本がオススメです。
表紙をベニバナヤマシャクヤクが飾っています。
この本を初めて読んだとき、まだシャクヤクの果実を見たことがなくて、こんな綺麗な果実があるんだ!と感動したのを覚えています。
いつか見つけたい憧れの果実だったので、数年前に初めて見たときは感激しました。
ちなみに、花はまだ見たことないんです。
5月頃に再訪したら、見られるかな。