虫暮れ

自然のなかで楽しいコトみーつけた。

サクラの狂い咲き

ソメイヨシノが咲いていました。


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サクラの葉芽や花芽は、夏の間には既に完成しています。

狂い咲きは、台風などで葉が早期に落葉し、その後も気温の高い状態が続くことで、芽が成長して起こります。

 

通常、サクラの開花は以下のようなメカニズムで起こります。

 

  1. 成長を抑制する植物ホルモンが葉で作られる
  2. このホルモンが芽に送られて、春先まで成長しなくなる
  3. 冬の間にこのホルモンが減少し、休眠が解除される
  4. 同時に成長を促す植物ホルモンであるジベレリンなどの量が増加する
  5. 気温上昇に伴い、芽が成長して開花

 

という流れです。

しかし、狂い咲きの場合は、落葉の影響で「1.成長を抑制するホルモン」が生成されず、開花してしまうという事になります。

 

ただ、狂い咲きも全体ではなく、一部の枝のみで起こるのは何故なのか、よく分かりません。

同じ株であれば、どの枝もおおよそ同じように落葉していますし、もっと全体的に狂い咲きしそうな気もしますが。。

ちなみに、秋に咲いてしまった枝は、翌年の春は開花しません。

 

開花のメカニズム、実は複雑なことをサクラはやっているんですねぇ。